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<2017 WINTR>


■第54回全国ファッションデザインコンテスト
日本綿業振興会賞に「アルビノの人々」を表現した作品

 第54回全国ファッションデザインコンテスト(一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会・学校法人杉野学園主催)が開催され、応募総数1,681点の中から日本綿業振興会賞に愛知文化服装専門学校の山本朱莉さんの作品が決定した。
 山本さんが描いたのは、「アルビノの人々」。アルビノとは、遺伝子の突然変異でメラニン色素が薄い先天性白皮症のことだ。
「人間だけでなく動物界にもアルビノが存在します。彼らは美しいのに、逆境にさらされていることを知りました。この人たちのためにドレスを創りたいと思い、この作品が生まれました」
 受賞作は、コットンのニット地ドレスに、純白の花のような装飾を施した美しいミニワンピース。肩から胸もとは、花の鎧でたくましさとボリューム感を出し、ウエストから裾にかけては、大輪の花とフリルをあしらって、エレガントでやわらかい雰囲気に仕上げている。
 ドレスにちりばめられた印象的な円形装飾は、なんと果物の出荷などに使われる繭のようなエアーキャップ緩衝吸収材でできているそう。実家がブドウ農家の山本ならではのオリジナル・アイディアだ。緩衝吸収材を水中でつぶして乾燥させ、丸く平らな小石状にしてからトップコートをのせて光沢をつけた。一つ一つを組み合わせて立体的なフォルムを生み出している。
 山本さんは、ごく身近にウエディングドレス制作のアトリエを主宰する人がいて、服飾の世界に憧れるようになったという。高校もファッション文化科のある学校に入学し、その頃から「女性が美しく見えるのは白いドレスだと思うようになった」と話す。
 アルビノの人々の透き通るような白い肌と純白ドレスの美しさを重ね合わせ、独特の世界観を表現した。
 現在、デザイナーを目指して修行中の山本さん。今回の受賞を機に、世界に向けて大いに羽ばたいてほしい。


 





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