トピックスバックナンバー

2015 WINTER


東洋紡STC
時を超えて蘇った伝説のタオル糸ブランド
新生「金魚Ⓡ」

  昨春、東洋紡STCが伝説の綿糸ブランド「金魚」を28年ぶりに復活させ、話題となった。今春夏からは、いよいよ新生「金魚」の新商品が登場し、店頭を賑わせそうだ。
 かつて日本のタオル糸の礎を作ったともいわれる綿糸ブランド「金魚」は、東洋紡の創立間もない1918年に誕生した。優れた特性から、日本のタオル使用糸の代表的な銘柄として、国内だけでなく海外へも幅広く輸出され、「GOLD FISH」としてその名を馳せた。当時の綿糸・綿花・綿布の取引所だった大阪三品取引所では、「綿糸標準銘柄」に採用されるほどだった。東洋紡今治工場で生産されていたこともあり、国内では今治産地のタオル用原糸として広く普及した。しかし1986年の今治工場の操業停止に伴い、伝統のブランドは長らく歴史から姿を消していた。
 
二十数年の時を経て、東洋紡STCではタオル用原糸の市場開拓に取り組み、販売の再構築を進めていた。そこでかつて圧倒的なブランド力を持っていた「金魚」に注目。「東洋紡のモノづくりの原点と言っても過言ではない」(東洋紡STC 原糸販売グループアシスタントマネジャー髙橋正彦氏談)という同ブランドの復活計画が3年がかりで始まった。
 新生「金魚」は、当時のブランドコンセプトは踏襲しながらも、復刻版ではなく、より現代にあわせた糸に進化。「品質がよく、使いやすく」をコンセプトに、「丈夫で劣化しにくい、日常生活に欠かせない、愛されるタオル」を目指した。糸の繊度が細く、しなやかな原綿を使っているため、使うほどに肌になじみ、柔らかなふくらみと毛抜けの少ない品質を持続する。販売先もかつて縁のあった今治タオル産地に絞り、原綿の選定から糸の作り方まで全て今治ブランド向けに開発。ソフトで弾力性があり、ボリューム感のある糸に企画された。
 だが、すでに取引先もある程度確立したタオル産地に、後発で参入するのは大変苦労のいること。背水の陣で臨んだという。
 「糸の品質や安定性には自信がありました。80年たった今でも、産地の方々はこのブランドを覚えていてくれた。先達にどれほど感謝したことか。当時の確かな仕事がいまだに皆さんの心に残っていたことは、大変な追い風でした」(髙橋氏談)
 ブランドの立ち上がりはとても順調で、糸の生産が追いつかない程盛況だという。まもなく今治の有力メーカー数社から新商品が発売されるほか、現在も問い合わせが続いている。
 今後は、色ものや濃色系、細番手のガーゼ調など、バリエーションを増やし、顧客の希望にあわせて糸種を変化させていく予定だ。
 「今はまだタオルのみですが、もともとカード糸なので、織物向けにも普及させていきたいですね。先達が残してくれた財産を引き継ぎ、このブランドをさらに大きくして、再び東洋紡の顔と言えるブランドの一つに育てていきたいです」と髙橋氏。
 メイド・イン・ジャパンの確かな品質が、新たな歴史刻む日々が始まった。




  問合せ先:東洋紡株式会社 コーポレートコミュニケーション室 
       電話
06-6348-4210 http://www.toyobo.co.jp/



アングル
快適な着心地と清涼感が自慢のアサメリーと
かわいいホールマーク・デザインが初コラボ
「アサメリー ホールマークデザインコレクション」


 フジボウグループのアングルが、今春から婦人向けナイトウエアの新ブランド「アサメリー ホールマークデザインコレクション」を発売する。
 「アサメリー」は、優れた吸水速乾性と接触冷感性を兼ねそなえた綿100%製の涼感インナー。1953年の発売以来、アングルを代表する人気ブランドだ。「麻の様な感覚の綿素材のメリヤス肌着」というブランド名の由来通り、さらりとした肌触りと「シャリ感」は独特で、リピーターも多い。
 生地は、エジプト綿の中でも特に繊維長の細く長い高級綿を原料にしているので、薄くて軽くしなやか。原糸は「ガス焼」で毛羽をなくし、強い撚りをかけた単糸2本をさらに撚りをかけて双糸にした、ナイトウエア用特殊強撚糸を採用。編み立てにもこだわり、独特なループ状の編み目を形成し、肌にあたる部分を少なくして生地と肌との間に隙間を作ることで、優れた通気性、吸水性、発散性を実現している。
 今回、グリーティングカード事業で世界的に有名なアメリカのホールマーク社とのライセンス提携で、デザイン面でも若い女性の注目を集めそうだ。ホールマーク社のアートデザインは日本でも人気があり、アパレル製品やアクセサリー雑貨、インテリア用品など幅広い分野で活用されている。
 今春夏の商品は、数百万点の絵柄のコレクションからポップ調の花柄をメインに選定し、ペールピンクやペールブルーの明るめのパステル系カラーで展開する。商品は、リラックスできそうなゆったり感のあるAラインのワンピースやチュニツク、パジャマ、ワンマイルウエアなどのアイテム約40型がラインナップ。
 価格は、パジャマ(上下)¥11,000~¥12,500、ワンピース¥8,500~¥10,000、単品トップ・ボトム¥6,000~¥7,000などで、3月から全国の百貨店、小売り専門店、通信販売、アングル・オンラインショップなどで販売される。





  問い合わせ先:アングル株式会社 電話06-6268-9820
            http://www.angle.fujibo.co.jp/




パルコ
遊び心あふれるユニークなTシャツ
大図まこと×PARCO「寿司Tシャツ」販売!

 
インバウンド(訪日外国人)消費の伸びが注目される中、パルコが運営するセレクトショップ「OMISE PARCO(オミセパルコ)」から、海外へのお土産にぴったりな新商品「寿司Tシャツ」が販売された。昨夏話題となった「回転寿司スーツケースカバー」に次ぐ第二弾で、またまた話題となりそうだ。
 新作は、「お土産」をキーワードに考案された、4種の寿司ネタをプリントしたTシャツ。「ギフトにもらって、贈って、うれしい商品」をコンセプトに開発された。
 クロスステッチデザイナー&ピクセルデザイナーの大図まこと氏がグラフィックデザインを手がけ、マグロ、海老、玉子、いくらがデジタル風にプリントされている。パッケージにもこだわり、遊び心満載に折詰用の箱に入れて販売される。
 「折詰には本物さながらに紐(ヒモ)もきちんとかけてあるので、酔っ払いのお父さんがフラフラと持ち帰るイメージで、ぶらぶら手に持って日本の伝統的なお土産としてジェスチャーを交えて渡せばきっと喜ばれるはず!」という。(パルコ商品担当談)
 商品は綿100%製で、価格は3700円(+税、パッケージ込)。SMLXL の各サイズがラインナップする。販売は、パルコ直営ショップ、渋谷パルコパート1・1FMeetscalストア by once A month」、福岡パルコ本館1Fonce A month」、成田空港第一旅客ターミナル4F「OMISE PARCO」、 六本木国立美術館内「Souvenir From TOKYO」ほかで取り扱い中。


 



  問合せ先:株式会社パルコ 新規プランニング部電話:03-3477-5788 
         http://www.parco.jp/onceamonth/omiseparco/




■ふくろやタオル
大阪・泉州地域の人気特産野菜で染めたオリジナルブランド
「雫(しずく)」

 大阪・泉州特産の「水なす」(注)、「たまねぎ」、「松浪キャベツ」――ご当地野菜がタオルになった!タオル産地・泉佐野のふくろやタオルが開発した、特産野菜で染色したタオルブランド「雫」が、今注目を集めている。
 一番人気の「水なすタオル」は、水なすの表皮と果肉から抽出した天然染料を使い、皮で落ち着いた色調の茄子紺に、果肉でほんのり優しい黄色に染め上げた。素材を生かした深みのある色合いに加え、アイテムごとに特殊織で凹凸感を出し、デザイン性も重視。泉州タオル伝統の後晒し製法で、柔らかさと使いはじめから吸水性のよいタオルに仕上がっている。
 開発した専務の袋谷 謙治さんは、「ご当地ブランドとして胸を張れるような商品」を目指して、発売までに5年の歳月を費やした。もともと草木染に関心が高く研究を重ねていたが、「身近な食材で新しい名産品ができないだろうか」とある時ひらめいた。以降、新しい染色技術を用いて水なすのみずみずしさを表現するための色出しや染色堅牢度、深みを出すための織り方など、さまざまな問題をひとつずつクリア。試行錯誤を重ねた。
 完成した商品は、タオルの単独販売に加え、より名産品を強調するべく「水なす漬け」とセットで販売。パッケージにもこだわり、竹籠や水引き、熨斗で遊び心あふれる仕様にした。高級感のあるギフト商品は、タオル売り場の販路枠を離れ食品売り場への広がり、新たな需要につながった。昨年は泉佐野市のふるさと納税の「お礼の品」にも選ばれ、好評だったという。
 「地場産業の農産物と手をつなぐことで、タオル産業だけでなく地域全体が盛り上がれば嬉しいですね。素材を大切に、自分たちにしかできない、生産地域の顔が見えるブランドに育てたいです」(袋谷さん)
 現在、「雫」シリーズは、第2弾の「泉州たまねぎ染め」、第3弾の「松浪キャベツ染め」がラインナップ。今春夏からは、近郊のバジル農園産の「バジル染め」が加わる。アイテムも、フェイスタオル、ハンドタオル、ガーゼマフラー、チーフ、ネックタオルなど多品種展開だ。
 先に開催された「泉州こだわりタオル新作発表展示会」(主催:大阪タオル工業組合)でも、「地場産業との連携が物語として感じられ印象深い。消費者の心にストレートに響くブランド」と、来場者の関心を引いていた。
 「泉佐野は関西国際空港のお膝元。これからは地元の魅力をタオルに込め、国内だけでなく世界中に向けてアピールしていきたい。いいもので人の心をつなぐ、タオルが繋ぐコミュニケーションを普及したい」と、袋谷さんの夢は広がる。

(注)泉州地域特産の水なすは、江戸時代初期から大阪の泉州地域のみで栽培されている。卵形 で、皮が柔らかく水分をたっぷり含んでいるので、アクが少ない。生食や浅漬けで食される。

 

  問い合わせ先:袋谷タオル合資会社 電話:072-462-2288
            http://shizuku.jp.net/  




■第52回全国ファッションデザインコンテスト
 
日本綿業振興会賞にピカソ着想作品

 第52回全国ファッションデザインコンテスト(一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会・学校法人杉野学園主催)が開催され、愛知県の柿原慶子さんによるピカソを着想源とする作品に日本綿業振興会賞が贈られた。
 今回のコンテストには1,901点の応募があり、その内、ファッションショー形式による審査会に臨んだのは、入選作品38点。この中から、文部科学大臣賞を始めとする各賞が授与された。
 日本綿業振興会賞を受賞した柿原慶子さんは、愛知県中部ファッション専門学校ファッション学科アパレルパターンコースで学ぶ、21歳。強く生きていく女性を表現しようと、ピカソの「泣く女」に着想したという。特にこの絵の「指」に着目し、布絵具で指のモチーフを描き、それをトップスに大胆にあしらった。見る者に強烈なインパクトを与える立体造形となっている。スカートも「泣く女」のハンカチをイメージしたデザインで、ドレープをたるませた形が美しい。全体に構築的設計で、穴あきメッシュやチュールを多用して、シルエットに軽やかさを出したという。
 このようなアート作品をアイディアソースにした理由を尋ねると、意外な答えが返ってきた。「絵やデザイン画が苦手なので、あえてアーティストを選んでその作品から刺激を受けたかったから」だそう。中でも最も惹かれたのが、「泣く女」や「ゲルニカ」のような強い意志を表現するピカソ作品だった。
 将来の夢はパタンナーになること。そして舞台衣装の制作に取り組んでいきたい、という。今回の受賞を糧に、今度は映画や演劇の世界で、大いに羽ばたいてほしい。





ロンドン テイト・ギャラリー(Tate Gallery)所蔵
ビカソ「泣く女」