トピックスバックナンバー

<2018 WINTER>


■東洋紡/東北大学 東北メディカル・メガバンク機構/ユニオンツール
「産後うつ」研究向けの妊婦用スマートテキスタイルを開発

 東洋紡が東北大学 東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)とユニオンツールとの共同で、妊婦向けに「産後うつ」研究用のスマート衣料を開発した。先日開催の「第 5 回 ウェアラブル EXPO」展でも公開され、新たな取り組みとして注目を集めた。
 「産後うつ」や周産期のストレスは、自身や周囲の人が気付いて早めに対応することは難しい。東北大学では、それらを早期発見したり発症・予後の予測に繋げることを目指して研究を進めており、その一環として、妊娠中の一定期間に心拍測定に基づいた自律神経系計測による客観的なストレス反応の計測を行う。だが、従来の体に貼り付けるタイプの電極による心拍測定ではベタつき感などが生じ、それ自体がストレスとなり正確な測定ができないという問題があった。
今回東洋紡が発表したウエアは、妊婦に配慮した肌に優しいコットン製キャミソール型スマート衣料。開発にあたっては妊婦の意見も取り入れ、着心地のよい綿素材で、着用しても圧迫感が少なく着脱しやすいデザイン、家庭洗濯対応などを可能にし、自然な装着感と測定精度を両立する設計となっている。ウエアの胸部生地裏には東洋紡のフィルム状導電素材「COCOMI®」を使用し、みぞおち辺りにユニオンツールのウェアラブル心拍センサ「myBeat」を取り付けられるようにしている。「COCOMI®」は、薄く伸縮性があり体の動きに合わせられる、電極と配線を継ぎ目なく一体化できるという特長があるため、より精度の高い生体情報の収集を可能にする。このスマート衣料は心拍数とそこからの交感神経と副交感神経のバランスのほか、体表面の温度なども計測できるという。送られた情報はセンサ「myBeat」がとらえ、その信号を外部に発信することなく機器内に記録する仕組みをとっている。
 東洋紡コーポレートコミュニケーション部の玉田政宏氏は、「今回は東北大学の研究向けに開発したスマート衣料ですが、将来的には妊娠中の母体の状況を見たり、遠隔見守りシステムなどと組み合わせて、母子の健康を守り危険にさらさない仕組みづくりなどへの需要が広がる可能性がある」としている。

 
    
 問い合わせ先: (製品内容)東洋紡株式会社 コーポレートコミュニケーション部
                  電話:
06-6348-4210
                  ユニオンツール株式会社 特機部特機課
                  電話:
03-5493-1022
           (研究内容)東北大学東北メディカル・メガバンク機構メンタルヘルスケア推進室
                  電話:
022-717-7897
                  東北大学東北メディカル・メガバンク機構 広報戦略室
                  電話:
022-717-7908



■東洋紡STC
猛暑を心地良く!サラサラ快適な綿100%清涼インナー素材
「快乾コット™」

 東洋紡STCが、夏場の汗対策向けに、肌ばなれの良さにこだわった綿100%の清涼素材「快乾コット™」を発表した。
 インナーウエア向けに開発されたこのブランドは、綿の心地よさと速乾性やドライタッチなどの機能性を両立した新素材。吸水速乾性に優れた糸と水分を効率的に素早くリリースする2種類の特殊機能糸を、独自の二層構造の編み地で組み合わせているので、大量の汗をかいても素早く水分を表面に移行し、肌面をサラサラに保ちベタつきを抑える。さらに優れた速乾性に加え、毛羽の発生を極限まで抑えているので、清涼感があり通気性も抜群だ。
 開発に携わった東洋紡STCのインナー事業部マネジャーの津田幸一氏は、「綿100%の商品を好む消費者は多く、ぜひそうした方々向けに綿で機能性に特化した快適衣料を作りたいと思いました。編み組織や加工技術を駆使して開発しましたので、従来よりもさらに涼しく着心地のよいインナー生地に仕上がっています」と語る。
 同社では、昨年発売された清涼綿糸「爽快コット®」も好調で、生地売りの「快乾コット™」と両輪で、夏物機能綿素材の二本柱として、今後、レディス、メンズのインナーウエア、寝装品、シャツ地、パンツ地など幅広い展開が見込まれる。


     問い合わせ先: 東洋紡株式会社 コーポレートコミュニケーション部
                電話 06-6348-4210  http://www.toyobo.co.jp/



■第55回全国ファッションデザインコンテスト
日本綿業振興会賞に北欧をイメージした作品

 第55回全国ファッションデザインコンテスト(主催:一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会・学校法人杉野学園)が開催され、応募総数1695点の中から、文部科学大臣賞をはじめ各賞が決定した。
 今回、日本綿業振興会賞に選ばれたのは、周尚琴(中国)さんのスポーティな綿100%ニットウェア作品。北欧の風景に着想したというデザインは、一見シンプルだが菱形模様の編み地を変形させて、個性的な仕上がりになっている。白と鮮やかな赤&ブルーとのカラーコントラストも清新で、北欧の清々しい透明な空気感が伝わってくるようだ。後部の非対称のカットやリボン結びのディテールなど、工夫したデザインも高評価につながった。
 周さんは、現在、浙江理工大学服装学院デザイン科服装設計コースの4年生。同作品では、本で見たというデンマークを意識し、その自由闊達な精神性や自然豊かな暮らしぶりを表現している。
 素材も心地よい自然素材のコットンが大好きで、本作品も綿にこだわった。制作では、工場に何度も足を運び、自身で編み立て作業をするなど、一週間がかりで取り組んだ。
 子どもの頃から服を自分でつくるのが楽しみという周さんの夢は、デザイナーになること。卒業後は大学院へ進み、デザインの道を志す。今後の雄飛が期待される。