2019年3月27日 | |||||||||||||||||
5月10日「コットンの日」特別企画 「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2019」 審査結果 グランプリに岡本 麻衣子さん、 優秀賞に宮川 結さんら3人が決定 |
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3月20日(水)に綿業会館(大阪市)で、「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2019」(主催:国際綿花評議会(CCI)、コットン・インコーポレイテッド、一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会、日本紡績協会、一般財団法人日本綿業振興会)の審査会が開催され、グランプリに岡本
麻衣子さん(36歳、フリーデザイナー)と優秀賞3点、学生奨励賞1点が決定した。 このコンテストは、5月10日の「コットンの日」を盛り上げるための特別企画で、今回で21回目を迎える。今年のテーマは「サステナブル(持続可能)なコットン」。我々の暮らしに欠かせない一番身近な繊維・コットンを真っ白なキャンバスに見立て、「その良さを自由に表現してみよう」という趣旨で、コットンにふさわしいプリント・デザインを募集した。応募総数は701点となり、全国からイラストや絵画、CG、写真など個性あふれる力作が多数寄せられた。 グランプリは、「サステナブルなコットン」というテーマを、シンプルにすっきりとまとめた、美しいグラフィック作品。コットンを中心にして、環境や自然の営みをうまくディテールに盛り込んだ表現が魅力となっている。 審査員は「ここ数年のグランプリの作品からは流れがガラッと変わった感があります。Tシャツのマーキング・デザインとして非常に良い仕上がりです。緻密に計算された細部などに、込められたメッセージの奥深さを感じます」と称賛した。 同時に優秀賞3点と学生奨励賞1点も選ばれた。 ある審査員は「アールヌーボー調の手書きがあったり、コットン・ボールを美しく表現したり、多様な手法の作品が揃っています。入賞作品はどれもソフトな表現で、全体に夢を感じる内容でした。 今年は応募作品全体が、意識してコットンやサステナブルを表現しようとしていた点が良かったと思います」と語っていた。 グランプリ作品のお披露目は、5月10日に東京で開催予定の「コットンの日」記念イベントで発表・表彰式を行い、作品はTシャツにプリントして当日の出席者などにプレゼントする。
■コンセプト&制作意図/ デザイン制作にあたり、身近なコットンの存在に目を向け、自然の流れや次世代に受け継ぐというサステナブルなテーマを考える、よいきっかけをいただきました。 コンセプトは「道しるべ(地図)」です。コットンは、種から芽吹き、空に向かって伸びていく。やがて花が咲き実がなり、種ができまた芽吹く…。水も流れて生命を育み循環する。人も植物も、自然全体があるべき姿―サステナブルな「道しるべ」を作りたいと思いました。 見る人が十人十色のストーリーを感じてもらえるようなデザインを心がけています。作り手の意思が出すぎないよう、色は最小限に抑え、同時に水や光や風や虫など、様々な物に捉えられるようなモチーフを盛り込んでいます。 ■作者の受賞コメント/ 受賞の連絡を受けた時、驚きと喜びで体が震えました。素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。 この受賞を機に、発信することを恐れず「挑戦」をテーマに、デザイナーとして一歩ずつ前進したいと思います。 ■プロフィール/ 1982年生まれ。九州造形短期大学 視覚デザインコース卒業。 九州でデザイン活動を行い、その後東京に拠点を移す。DTP関連の仕事に従事する。出産を機に、フリーランスのデザイナーとして活動中。 優秀賞 (3点)
学生奨励賞(1点)
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