2020年6月30日 | |||
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フィールド・トゥ・マーケット(Field to Market:サステナブルな農業を目指す団体)とU.S.コットン・トラスト・プロトコルは、アメリカの綿花生産についてサステナブルな成果を文書化し加速するため、正式にパートナーシップを締結することに合意しました。この新たな提携により、両団体の業界をリードするサステナビリティ評価フレームワークを結びつけ、綿花生産農家とバリューチェーンの継続的な改善を推進する能力を強化するものです。 フィールド・トゥ・マーケットのプレジデントであるRod Snyder氏は次のように述べています。「フィールド・トゥ・マーケットは、この業界がサステナビリティ目標を達成し、信頼できる結果を確実にお伝えできるようにするため、U.S.コットン・トラスト・プロトコルと手を結ぶことを嬉しく思います。この協力関係を通じて、フィールド・トゥ・マーケットは、私たちのサステナビリティツールと分析の利用を広め、生産農家をはじめとする綿花バリューチェーンの関係者が環境への取り組み成果を測定できるようにするとともに、改善の機会を見いだすことができるように取り組んで参ります」 フィールド・トゥ・マーケットとU.S.コットン・トラスト・プロトコルが、このたび締結した合意内容は以下の通りです。
フィールド・トゥ・マーケットとU.S.コットン・トラスト・プロトコルは、アメリカ綿花業界が設定した環境目標に対する進捗状況を共同で評価していくことになります。業界は、2025年までに土壌侵食、水使用、温室効果ガス排出、エネルギー使用の削減目標を達成するとともに、土地の利用効率を向上させ、土壌炭素を増加させることを目指しています。トラスト・プロトコルは、2019年の試験運用を終え、2020年末までに500以上の生産者の参加を目指し、2020年にプログラムの本格運用を開始しています。 U.S.コットン・トラスト・プロトコルのエグゼクティブ・ディレクターであるKen Burton氏は次のように述べています。「消費者、アパレル、小売業者から繊維メーカーに至るまで、アメリカ綿バリューチェーンにとってサステナビリティの重要度はますます高まっています。U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、フィールド・トゥ・マーケットと協力することで、サステナビリティに対する影響度を高め、業界目標を達成し、アメリカ綿のサステナビリティを強化できるものと期待しています」
フィールド・トゥ・マーケットについて フィールド・トゥ・マーケット(Field to Market:サステナブルな農業を目指す団体)は、農作物生産者組織、農業関連産業、食品・飲料・飲食・小売業者、環境保護団体、大学、公共セクターのパートナーから成る多様なグループを結集し、食品、繊維、燃料生産のサステナビリティを定義、測定、促進することに注力しています。フィールド・トゥ・マーケットは、米国農業サプライチェーンの各方面を代表する約140の会員で構成されており、その規模は総従業員数500万人、総売上高1兆5000万ドル以上に上ります。 U.S.コットン・トラスト・プロトコルについて U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、米国綿花生産農家が現在の生産手法を評価・検証し、長期的なサステナビリティ目標に対する進捗状況を測定できる仕組みを提供することを目的として、米国綿花生産農家と業界団体が構築した綿花生産評価システムです。トラスト・プロトコルは、生産農家、アパレル/小売業者、環境・野生生物保護市民社会、繰り綿業者、綿花商、協同組合、繊維メーカー、綿実圧搾/取扱業者、綿花倉庫業者が統治するシングルメンバーLLCによって管理・運営されています。トラスト・プロトコルのIT開発とサポートは、フィールド・トゥ・マーケット認定のデータ管理パートナーでありメンフィスを拠点とする技術系企業のThe Seam社が行っています。 |