プレスリリース

 
2020年7月16日


U.S.コットン・トラスト・プロトコルにアパレルや小売が参加可能になりました
さらに自信を持ってアメリカ綿を調達して頂けます


トラスト・プロトコルは、責任ある綿花生産に
定量化と検証が可能な目標と計測を取り入れたシステムです

 テネシー州メンフィス ― (2020年7月15日) ― U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、本日からアパレルや小売が U.S.コットン・トラスト・プロトコルに参加可能になったことを発表しました。責任ある綿花栽培のための新しいシステムは、国連のSDGsに則したサステナビリティ6分野に関する年間データを提供します。初となる対前年比データは、アパレルや小売がサステナビリティ公約の達成度をより数値化しやすくします。

 U.S.コットン・トラスト・プロトコルのエグゼクティブ・ディレクターであるKen Burton氏は、「トラスト・プロトコルを始めた目的のひとつは、アパレルや小売が製品の原料にアメリカ綿を使用することに一層の自信を持って頂くこと」と述べ、さらに「参加アパレルや小売は、各社の環境負荷削減やサステナビリティ目標における進捗を今後数字で示すことができるようになります」とプロトコルに参加する意義を語っています。

 トラスト・プロトコルは、高度なデータ収集や外部の第三者機関による検証を通じてアメリカ綿のサステナビリティにおける進捗を立証します。 フィールド・トゥ・マーケット (サステナブルな農業を目指す団体)および コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズ・ノースアメリカとの協働により、アパレルや小売がサプライチェーンで使用するコットンについて、より適切に追跡できるようにします。トラスト・プロトコルのメンバーとなったブランドは、水使用、温室効果ガス排出、エネルギー使用、土壌炭素、土地利用効率における対前年比集約データを入手できるようになります。

 「Levi Strauss & Co.では、使用するコットンの品質とサステナビリティは、自社のビジネスにとって不可欠であり、顧客にとって重要です。我々はサステナブルなコットンを原料として使用し、水使用、炭素排出、化学薬品使用の削減に真剣に取り組んでいます」と、 Levi Strauss & Co.の Global Sustainability Integrationシニアマネージャーでありトラスト・プロトコルの理事会メンバーでもある Liza Schillo氏は述べています。加えて「我々は U.S.コットン・トラスト・プロトコルなどのサステナブルな綿花栽培を擁護し、また長期にわたるサステナブルな栽培の普及につながる基準の導入を強く支持します」と語ります。

 トラスト・プロトコルは、既存のサステナビリティ・プログラムを補完する取り組みであり、アメリカ綿特有の大規模生産に合わせた仕組みが最初から作り上げられています。

 4月にトラスト・プロトコルは、テキスタイル・エクスチェンジの推奨繊維・素材リストに加わり、170を超える参加アパレルや小売がテキスタイル・エクスチェンジの素材切替指標プログラムの一環として選択できる、36種類の繊維・素材の1つとなりました。


35年間の継続的改善
アメリカ綿は過去35年間に、責任ある綿花生産において大幅な改善を果たしました。

 【35年間の環境負荷軽減の実績】

(上記左から)土地利用31%削減、土壌侵食44%削減、水使用82%削減
       エネルギー使用38%削減、温室効果ガス排出30%削減


*出典: Field to Market. 2016. Environmental and Socioeconomic Indicators Report
    (『環境・社会経済指標報告書』). 引用元: www.fieldtomarket.org.



 さらに前進し続けるため、トラスト・プロトコルは2025年に向けた意欲的な全米目標を掲げています。2025年までに、アメリカの全綿花の半分以上をこのプログラム対象の綿花とすることを目指しています。

 【継続的改善のために設けた2025年全米目標】

(上記左から)土地利用13%削減、土壌侵食50%削減、水使用18%削減、
   土壌炭素30%増加、温室効果ガス排出39%削減


 The Nature Conservancy北米地域農業担当副ディレクターおよびU.S.コットン・トラスト・プロトコルの理事会メンバーである Dr. Kris Johnsonは、「サステナブルな農業への移行を実現するには、幅広い官民のパートナーシップが必要であり、The Nature Conservancyにおける私の重要な責務として、主要な農業関係者との協力の模索があげられます。トラスト・プロトコルは科学に基づく目標に基づいており、アメリカの綿花生産の継続的な改善を実証し促進します」と述べています。 

 さらに詳しい情報は、 https://trustuscotton.org/ またはSNSでご覧ください。

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U.S.コットン・トラスト・プロトコルについて

 
サプライチェーンに対する監視の目が一段と厳しさを増し、透明性を求める声が一段と強まる中、U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、よりサステナブルな栽培による綿花の基準を設定します。責任ある綿花生産という課題に対し、定量化や検証が可能な目標や計測を導入し、主要なサステナビリティ指標において継続的改善を進めます。

 トラスト・プロトコルは、高度なデータ収集や外部の第三者機関による検証を通じてアメリカ綿の進捗状況を裏付け、立証します。トラスト・プロトコル綿を選択すると、アパレルや小売は、自身のサプライチェーンに使用される綿繊維がよりサステナブルであり、環境や社会に与えるリスクが抑えられているという確証を得ることができます。トラスト・プロトコル綿は、フィールド・カリキュレーターを使って計測された後、コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズによって検証されます。その結果、フィールド・トゥ・マーケット によって証明されたアメリカ綿のサステナビリティに関する認証情報を入手できるようになります。

 U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、アパレルや小売、市民社会、外部のサステナビリティ専門家、および栽培農家、繰り綿業者、綿花商、卸売業者、協同組合、紡績会社、綿実取扱業者を含む綿花業界の代表など、複数の利害関係者で構成される理事会の監督下に置かれています。



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