プレスリリース

 
2020年11月13日


U.S.コットン・トラスト・プロトコル、
「Cotton 2040」に参加、
サステナビリティ実践ガイドに掲載



Cotton 2040はサステナブルなコットンの使用促進を目的としており、
トラスト・プロトコルは、検証された生産農家レベルのデータを提供し
継続的な改善を推進していることから、高く評価されました。


 テネシー州メンフィス(2020年11月9日)U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、このほどCotton 2040 に参加することになりました。

 サステナビリティを推進する非営利団体のForum for the Futureが主催するCotton 2040は、コットンの基準設定主体、綿花生産者、アパレルブランド、小売業者および既存の業界イニシアチブなどの利害関係者を取りまとめて連携を図り、複数の基準にわたってサステナブルなコットン調達を阻んでいる障害を克服し、その調達量を増加させることを目的として、協調した取り組みを促進する独自のパートナーシップです。

 U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、責任ある綿花栽培のための新たなシステムであり、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に則したサステナビリティ6分野に関する年次データを提供します。この初となる対前年比データによって、アパレルブランドや小売業者はサステナビリティ公約の達成度をより数値化しやすくなります。

 また、トラスト・プロトコルは、調達責任者がサステナブルなコットンを選択する上で役立つツールキットとしてCotton 2040が提供しているCottonUPガイドにも掲載されます。サステナブルなコットンを調達するためのCottonUPガイドは、サステナブルなコットンの調達を始めたいまたは調達量を増やしたい企業にとって主な障害の1つとなっている、自社のサステナビリティ優先事項に最適な調達方法の特定・実施に必要となる時間とリソースの問題に対処する内容となっています。このガイドでは、サステナブルなコットンのビジネス事例や調達方法の主な選択肢を紹介しているほか、調達戦略の策定やサプライヤーとの協力に関するガイダンスや、サステナブルなコットンをより多く調達するという複雑な課題に対処した企業のケーススタディも掲載しています。

  U.S.コットン・トラスト・プロトコルのプレジデントであるGary Adams博士は、「U.S.コットン・トラスト・プロトコルがCotton 2040に評価され、CottonUPガイドに掲載されることを光栄に思います。トラスト・プロトコルは、アパレルブランドや小売業者のための独自のツールであり、私たちは引き続き、アパレルブランドや小売業者と連携し、彼らのサステナビリティ目標に向けた達成状況を実証する取り組みを促進していきます」と述べています。

 Forum for the FutureのCEOであるSally Uren氏は、「アパレル産業界は、業界が及ぼす社会的・環境的影響を低減するよう強く迫られている状況にあり、よりサステナブルな繊維への需要を拡大させることが、将来の供給を確保するための鍵となります。CottonUPガイドは、業界で長年求められてきたコットン調達方法の選択肢の明確化に取り組んでおり、アパレルブランドや小売業者がさらに迅速にサステナブルなコットンの調達を進めるために役立つリソースを提供しています。これは、業界の構造改革を実現する鍵となるツールであり、アパレル以外の商品にとっては将来の青写真となるかもしれません。私たちは、トラスト・プロトコルを新たなサステナビリティ基準として掲載できることを嬉しく思っています」と述べています。

 Cotton 2040のCottonUPガイドはインタラクティブなガイドであり、U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)、コットン・メイド・イン・アフリカ(CmiA)、フェアトレード・コットン、myBMP、オーガニック・コットン、リサイクル・コットンなどと同様に、サステナブル・コットン基準として掲載されます。CottonUPツールキットは、コットン業界の利害関係者が複雑な課題に対処し、導入可能な主要サステナブル・コットン基準の内容とその働きについてより良く理解し、自社のビジネスにとって最適な選択ができるようにするための包括的なガイドとなっています。Laudes財団から資金提供を受け、サステナビリティを推進する非営利団体のForum for the Futureが中心となって進めているCotton 2040は、世界のコットン産業がサステナブルで、気候変動に対して強靭性を有し、持続可能な生産と経営を促進するビジネスモデルを取り入れ、サステナブルな方法で栽培されたコットンが普及し標準となる世界を目指しています。

U.S.コットン・トラスト・プロトコルについて

 
サプライチェーンに対する監視の目が一段と厳しさを増し、透明性を求める声が一層強まる中、U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、よりサステナブルな栽培による綿花の基準を設定します。責任ある綿花生産という課題に対し、定量化や検証が可能な目標や計測を導入し、主要なサステナビリティ指標において継続的改善を進めます。

 トラスト・プロトコルは、高度なデータ収集や外部の第三者機関による検証を通じてアメリカ綿の進捗状況を裏付け、立証します。トラスト・プロトコル綿を選択すると、アパレルブランドや小売業者は、自身のサプライチェーンに使用される綿繊維がよりサステナブルであり、環境や社会に与えるリスクが抑えられているという確証を得ることができるほか、フィールドプリント・カリキュレーターを使って計測され、コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズによって検証され、フィールド・トゥ・マーケットによって証明されたアメリカ綿のサステナビリティに関する認証情報が入手できるようになります。

 U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、アパレルブランドや小売業者、市民社会、外部のサステナビリティ専門家、および栽培農家、繰り綿業者、綿花商、卸売業者、協同組合、紡績会社、綿実取扱業者を含む綿花業界の代表など、複数の利害関係者で構成される理事会の監督下に置かれています。

 また、トラスト・プロトコルは、Textile ExchangeのMaterial Change Indexプログラムにおいて、170以上の参加アパレルブランドや小売業者が選択できる36種類の推奨繊維・素材の1つとなっています。

Cotton 2040について

 Cotton 2040は、世界的にサステナブルなコットン産業への移行を目指す競争前段階の複数の利害関係者によるイニシアチブであり、国際的な大手アパレルブランドと小売業者、サステナブル・コットン基準の設定主体、既存の業界イニシアチブ、およびサプライチェーンにおけるその他の利害関係者を取りまとめ、その連携を図ることによって、世界のコットン産業界で進められている既存のサステナビリティ・イニシアチブの進展を加速させ、そのプラスの影響を最大化させることを目的としています。

 CottonUPガイドは、サステナブルなコットン調達についての課題、利点、選択肢に関して、ビジネスリーダーや調達担当チームに情報とガイダンスを提供する実用的リソースです。同ガイドは、サステナブルなコットンの利用を世界で大幅に増やすための複数の利害関係者によるイニシアチブであるCotton 2040の一環として作成されています。


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