プレスリリース

 
2024年10月30日

U.S.コットン・トラスト・プロトコルが
2023/24年度の年次報告書を発表

 責任ある綿花生産の主要プログラムであるU.S.コットン・トラスト・プロトコルは、この度、2023/24年度の年次報告書を発表しました。この報告書では、過去最高の生産農家参加数と、環境保全における顕著な進展を紹介、生産農家にとって厳しい経済状況であったにもかかわらず、綿花サプライチェーン全体の透明性向上と継続的改善の進展について強調しています。 

 U.S.コットン・トラスト・プロトコルのプレジデントであるゲイリー・アダムス博士は次のように述べています。「今年の報告書は、アメリカの綿花生産者が厳しい状況に直面しながらも、継続して改善に取り組む強い姿勢を示しています。トラスト・プロトコルは、アメリカ綿のより強靭で持続可能な未来を築くためのツール、リソース、そして市場機会を提供し、生産者の取り組みを支援できることを誇りに思います。」

 2023/24年度の年次報告書の主なポイント

◆生産農家の登録数が過去最高を記録 トラスト・プロトコル登録栽培面積は前年から31%増加の210万エーカーに達し、責任ある綿花生産に対する業界の強い取り組み姿勢を示しています。

◆具体的な環境改善 トラスト・プロトコル参加農家は、全国平均を上回る成果を達成しました。2015年の基準値と比較して、収獲量が14%向上し、水使用量が14%、エネルギー使用量が27%、温室効果ガス排出量が21%、土壌侵食が79%の削減となりました。

◆クライメート・スマート・コットン・プログラムの拡大 綿作農家が気候に配慮した農法を導入するためのこのプログラムは成長を遂げ、1,427のアメリカの農業事業体が参加登録しています。その中には、これまで十分な支援を受けてこなかったコミュニティからの282の事業体も含まれています。

◆トレーサビリティ・プラットフォームの進展 トラスト・プロトコルは、プロトコル消費管理ソリューション(PCMS)の利用が大きく拡大し、綿繊維の出荷1200件分(アメリカ綿340万俵とプロトコル綿636,000俵相当)を追跡しました。

◆強化されたガバナンスとコラボレーション トラスト・プロトコルは、より広範な国際的代表者を加えて理事会を拡充、また国連ファッション・ライフスタイル・ネットワークにも参加し、グローバルなコラボレーションへの取り組みを強化しました。

U.S.コットン・トラスト・プロトコルのダレン・アブニー専務理事は次のように述べています。「今年の報告書では、綿作農家が達成した実績、およびトラスト・プロトコル内の運営面の改善について特筆しています。全てのメンバーが利用しやすくなるようシステムを簡素化し、2025年から新たに綿花消費量ベースの会費体系を導入してあらゆる規模の企業が責任ある綿花調達を行えるよう支援します。」

2023/24年度の年次報告書(英語)へのリンクはhttps://report.trustuscotton.org/
ニュース原文(英語)へのリンクはこちら


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U.S.コットン・トラスト・プロトコルについて

 
このプログラムは、農場の自発的参加による農場レベルの科学的根拠に基づくサステナビリティ・プログラムで、新たな基準を設定し、農場から最終製品までのサプライチェーン全体に価値を提供します。6つの主要なサステナビリティ指標(土地利用効率、土壌炭素、水管理、土壌侵食、温室効果ガス排出、エネルギー使用効率)において具体的数値目標を設定し、測定と検証を実施し、継続的改善をすすめるというコットンでは唯一のシステムです。さらに、サプライチェーンの透明性を品目レベルで提供する世界初のサステナブル綿繊維プログラムです。
 U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、ブランド・小売企業、市民社会、外部のサステナビリティ専門家、および栽培農家、繰り綿業者、綿花商、卸売業者、協同組合、紡績会社、綿実取扱業者を含む綿花業界の代表など、複数の利害関係者で構成される理事会の監督下に置かれています。
 詳細については、TrustUSCotton.org をご覧ください。


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