Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト


Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト 2023        審 査 結 果


テーマ : 「サ ス テ ナ ブ ル な コ ッ ト ン」

  649点のイラスト、絵画、CG、写真などの個性あふれる力作をお寄せいただきました。
 多数のご応募、誠に有難うございました!






坪田 到さん   33歳  兵庫県 デザイナー
コンセプト&制作意図 :
 コンテストのテーマが「サステナブルなコットン」というところから、コットンから布になる過程を一枚の絵の中に表現できたら面白いと思ったところからスタートしました。
 コットンの歴史はものすごく古く、現在もファッションなどで多用され続けているところから、クラシックとモダンの両方のパターンをモチーフに使い、「歴史が混在する世界観」を感じられるようなデザインを心がけました。
作者の受賞コメント :
 コンテストでの受賞は初めてなので、最初に連絡を受けた時は信じられませんでした。今まで私が行ってきた活動や思いを誰かに受け入れられたということが大変嬉しく、作品を選んでいただいた方々に心から感謝しています。
この受賞を機に :
 
受賞を機に、今まで以上に自分のデザインやものづくりが世の中に浸透していくよう頑張っていこうと思います。
 目標は、グラフィックだけにとどまらず、もっと表現の幅を広げて立体や映像などにも挑戦していきたいです。

プロフィール :
 1990年生まれ。幼少時代の半分を海外(シンガポール、アメリカ)で過ごす。2013年、京都造形芸術大学(現京都芸術大学)情報デザイン学科イラストレーションコース卒業。卒業後は、グラフィックデザインやイラストレーションを中心に、フリーランスとして活動を開始。
 現在は、印刷会社でデザイナーとして活動しながら、個人の制作や事業を継続中。
 




 優 秀 賞




北村 友莉さん

29歳 神奈川県
イラストレーター






ヒノアイさん
※ビジネスネーム
29歳 京都府
アーティスト



青木 星海さん

19歳 東京都
武蔵野美術大学



学生奨励賞




 冨田 藍さん
20歳 京都府
京都女子大学




 3月15日(水)に綿業会館(大阪市)で、「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2023」(主催:国際綿花評議会(CCI)、コットン・インコーポレイテッド、一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会、日本紡績協会、一般財団法人日本綿業振興会)の審査会が開催され、グランプリに坪田 到さん(33歳、デザイナー)と優秀賞3点、学生奨励賞1点が決定した。  

 このコンテストは、5月10日の「コットンの日」を盛り上げるための特別企画で、今回で25回目を迎える。今年のテーマは「サステナブルなコットン」。我々の暮らしに欠かせない一番身近な繊維・コットンを真っ白なキャンバスに見立て、「その良さを自由に表現してみよう」という趣旨で、コットンにふさわしいプリント・デザインを募集した。応募総数は649点となり、全国からイラストや絵画、貼り絵、CG、写真など個性あふれる力作が多数寄せられた。  

 グランプリに選ばれたのは、90年代のオーソドックスなテキスタイルデザイン手法と現代のモダニズムを見事に融合させ、独自の世界観を生み出した作品。
 審査員は、「単色的で統一感のある美しい色使いに加え、シンメトリースタイルでまとまりが良く安定感がある。コットンとタータンチェックのこのような組み合わせ方は、今までの応募作にはありそうでなかったため新鮮に感じた。テキスタイルの存在感をうまく表現している」と高く評価した。

 同時に優秀賞3点と学生奨励賞1点も選ばれた。
 優秀賞は、人と動植物をコットンでつなぎ、愛のある多様な世界を優しい色で表現した作品から、絵本のようなタッチのCG作品、サステナブルなライフスタイルを手書きで丁寧に描いた今年らしい作品など、多彩な作品が選ばれた。
 学生奨励賞には、ピクトグラムを彷彿とさせる、シンプルでわかりやすい、Tシャツ映えするデザインが決定した。

 審査員からは「今年の応募作品は、日常のサステナブルなライフスタイルをうまく切り取り、全体にナイーブで優しい雰囲気に仕上げた作品が目についた。ここ数年続いているテーマ『サステナブルなコットン』が若い世代を中心に浸透し、テーマに対する自分の思いをわかりやすく表現できるようになってきたようだ。
 さらに、単にコットンのイラストを描くのではなく、テーマに沿ったデザインをTシャツにプリントすることを前提として構成した作品も多くなり、より完成度が高くなった」と称賛した。


 2023年度の応募規定は