【2018 AUTUMN】
「もったいない」から生まれた「もっといい」―裁断くずを再び衣服に 「L∞PLUS(ループラス)」 クラボウが展開する「ループラス」は、従来廃棄されていた縫製工程で発生する裁断くずを、糸やテキスタイルなどの繊維素材や製品などにアップサイクルするサステナブルな取り組み。同社は、長きにわたりグループ各事業所から出る廃棄物の再資源化率を98%以上にする「ゼロエミッション」活動を積極的に推進しており、「ループラス」でこの取り組みを同社のテキスタイル生産工程からアパレルなどの縫製工程にまで広げ、「一歩進んだゼロエミッション」の推進を目指している。 衣料品分野では、反毛によるリサイクルは古くからある技術だが、再資源化した繊維の品質表示や色、品質などで多くの課題があり、リサイクル率が低いのが現状だ。 クラボウでは、「このもったいない事実を、技術とアイデアで何とかしたい」との思いから同ブランドを立ち上げた。使用生地量に対し約10%~20%程度で発生する裁断くずは、あらかじめ組成や色、品質が決まっていて集めやすいという点に着目し、回収した裁断くずを反毛用に分類。長年積み重ねてきた開繊・反毛のノウハウと高度な紡績、織布・編、染色・加工の技術を組み合わせ、衣料品や雑貨などの原材料として再資源化する技術を確立した。例えば織物製パンツ5万本分の裁断くずなら、Tシャツ約6,000枚に還元できるという。さらに、どのくらいの裁断くずから製品がどれだけできるかをシミュレーションする専用ソフトウエアも開発し、商品企画の現場で活用中だ。 現在は、再資源化コットン50%とバージンコットン50%の組み合わせによる綿100%糸での展開も可能となり、杢調を生かしたカジュアルな生地からハイファッションのきれい系の生地まで、幅広いバリエーションが可能となっている。 今後は、「SDGs(持続可能な開発目標)達成への取り組みを、あなたと共に」を合言葉に、「ものづくりの素晴らしさや資源の大切さを消費者に提起していきたい」とし、考えに賛同して共同で取り組むアパレルや製造小売業(SPA)のパートナー企業を募集している。「取引のラインや量が増えてくれば、1つの潮流となる。ファッションでSDGsの大切さや社会貢献ができることを市場へアピールしていきたい」と、ブランド成長への期待が高まる。
問い合わせ先: クラボウ 繊維事業部 電話:06-6266-5303 http://www.kurabo.co.jp/cotton 「B.V.D.Ladies」コットン・インナー3シリーズが続々登場 「毎日ブラ」「大人の綿100% シリーズ『ふわりと』&『さらりと』」
来春夏向けに発表された新シリーズ「毎日ブラ」は、綿リッチなベア天竺の身生地を採用した、肌触り抜群のシンプル・デザイン・シリーズ。「毎日着たい肌着的な心地良さ」をコンセプトにしているだけに、快適性と機能性、イージーケア性が盛り込まれたつくりになっている。ハーフトップブラは、コットンのソフトな心地よさと型崩れしにくいカップにキレイなバストライン、吸汗性・速乾性にも優れ、しっかり縫製で洗濯時のネットも不要。日々気軽に愛用したくなる仕上がりだ。シリーズには揃いのスタンダードショーツもあり、3色3サイズ展開する。 綿にこだわったインナー「大人の綿100%シリーズ」からは、ふんわり柔らかな着心地の「ふわりと」と爽やかなサラサラ感のある「さらりと」の2シリーズが登場。 「ふわりと」は、肌あたりの優しい綿100%のスラブ糸をふんわり編んだ身生地を採用。ハーフトップ、一分丈ショーツ、カップ型タンクトップ、5分丈ボトムの4アイテムがあり、特にハーフトップでは、アンダーのゴム部分を綿の身生地で包んだり、カップ肌側を綿100%生地使いにするなど、肌あたりのよさへの配慮が施されている。 「さらりと」は、綿100%の幾何学柄メッシュ生地で、通気性がよく蒸れにくくした商品。さわやかで快適な肌触りが特長で、ハーフトップ、スタンダードショーツ、カップ型タンクトップの3アイテムを展開する。型崩れしにくい特殊素材のカップも通気性に優れ、洗濯時のネットも不要。カップの肌側にも綿100%のメッシュ素材を採用し、涼しさにこだわっている
商品に関する問い合わせ先: 富士紡ホールディンディングス株式会社 お客様相談室:0120-950-910 http://www.fujibo.co.jp/ 企画に関する問い合わせ先: フジボウトレーディング株式会社 企画部:03-3665-7726 http://www.bvd.jp/ |