【2022 SPRING】
不織布「オイコス®︎」の耳端を再利用して糸に。 サステナブルなリサイクル糸 「めぐりコットン®︎」 日清紡テキスタイルが推進する環境への取り組みの総称「ECOSELECTION®︎」。その一環として、「オイコス®︎」の生産工程で発生する端材を利用したリサイクル糸「めぐりコットン®︎」を開発した。 「オイコス®」︎は、バインダー(接着剤)を使わない綿100%の不織布。生産工程で発生する耳端などの端材を以前は回収業者に出したりしていたが、新たな解繊機を導入し、織物・編物用の糸の原料として自社で活用することに着手。不純物混入のないオイコスのメリットを活かし、解繊後にバージン綿と混紡し、新たな価値を生むリサイクル糸を誕生させた。 同社のサステナブルな取り組みに賛同する企業からの引き合いがあり、すでにガーゼ専門アパレルのアオがコートやジャケットなどを販売。今後は、Tシャツなどのニットウエア、ドレスシャツ、寝装品、タオルなどにも展開していく。また解繊綿の使用率を上げたり他素材との組み合わせなどで糸の種類を増やしていく予定で、さまざまなジャンルでの展開が広がりそうだ。 長期保存で広がる用途 大判サイズ「5年保存コットンボディタオル」を新発売 新幹線のグリーン車で提供される高級おしぼり「めんです®︎」に、新たな仲間が加わった。長期保存でき、大判サイズの「5年保存コットンボディタオル」が登場。 原料は、コットン100%不織布。超厚手メッシュでできたウェットコットンボディタオルは、丈夫さと耐久性を備えながらもソフトな肌触り。28cm×56cmの大判サイズなので、1枚で全身を拭くことができる。 ウェットタオルは、時間経過とともに水分が蒸発し乾燥してしまうことが多いが、特殊個包装を採用することで5年間の長期保存を実現した。昨今のアウトドアブームを受けてキャンプ用品として、また育児や介護、スポーツなど多くのシーンで活用できる。長期保存できることで家庭や職場での防災備蓄品にも最適だ。 同製品は、生分解性のあるコットン100%を使用し、その原料に解繊したリサイクル綿を配合するサステナブルな商品。安心で安全な日本製綿製品の証明である「ジャパン・コットン・マーク」も取得済。 オリジナル・パッケージデザインのオーダーにも対応でき、ノベルティや贈答品としての需要も見込まれる。価格は1箱(100本入り)13,200円(税込)。 問い合わせ先: 日清紡テキスタイル株式会社 https://www.nisshinbo-textile.co.jp/ 「めぐりコットン®︎」について 商品企画課 電話 06-6267-5630 「5年保存コットンボディタオル」について オイコス営業課 電話 06-6267-5514 フェムテック対応の消臭加工「フェミュー」をはじめ、 サステナブルなCOTTON USA素材などを多数展示 シキボウが、「レス・イズ・モア」をテーマに、「カーボンレス」、「ウエイストレス」、「ボーダーレス」、「サーモレス」、「ストレスレス」の5つの「レス」を切り口にした展示商談会を行った。環境保護やロス軽減、快適環境などを実現する機能素材や生産の仕組みなどが、数多く提案された。 「カーボンレス」コーナーでは、高品質でサステナブルなアメリカ綿を使用した新商材を披露。超長綿スーピマと長綿カリフォルニアを黄金比率でブレンドした高級感のある精紡交撚糸「デュアルアクション プレミアム」や、黄金ブレンド綿100%の強撚糸で後加工せずに接触冷感性を実現した「デュアルアクション クール」、肌触りがよく吸湿性に優れた二層構造糸「TWOACE」など多彩な商材が登場した。 「ストレスレス」コーナーでは、今社会的に脚光を浴びるフェムテック対応の3商材が紹介された。新開発の経血対応の消臭加工「フェミュー」、粘性のある経血汚れを付きにくく落ちやすくした防汚加工「ノアード」、生理中の敏感肌にも優しい加工「ラ・モルフェ」を打ち出した。 女性の人権尊重への意識の高まりと社会進出が加速する中、月経やセクシャルウェルネス、妊娠&出産、更年期など、女性特有の悩みをテクノロジーで解決する商品への関心が高まっている。こうした背景から、同社では女性従業員10人で構成したフェムテックプロジェクトチーム「Méchi」(ミチ)を立ち上げ、今後商品開発を進めるという。 さらにフェムテック関連の評価技術開発に注力するボーケン品質評価機構とも協力し、経血対応消臭加工における臭い成分の分析や試験方法の共同研究を進めていく。 問い合わせ先: シキボウ株式会社 戦略素材企画推進室 電話: 06-6268-5553 http://www.shikibo.co.jp サステナブルで品質の良いアメリカ綿を紹介 第2回国際サステナブルファッションEXPO春が、4月6日~8日に東京ビッグサイトで開催された。サステナビリティへの潮流が加速化する中、多くの来場者が訪れ熱心な商談が交わされた。 シキボウ(写真左)は、「高品質、サステナビリティ、トレーサビリティ、安定供給、人権、SDGs貢献」の全てが適うアメリカ綿をブースのセンターに展示し、COTTON USA認証素材やアメリカ綿のサステナブル・プログラム「U.S.コットン・トラスト・プロトコル」を紹介。サプライチェーンの一員として環境負荷軽減に貢献していることをアピールした。 同社によると、最近は発注だけではなく「どの綿を使うか」まで介入するお客様が多くなってきたという。意識して原料を選び、自分達が使う原料に対して責任を持つ時代でもあり、よりサステナブルなコットンが選ばれているとしている。シキボウは、直接現地で綿花の買い付けを行っており、生産情報がタイムリーに入り最終製品まで一貫して管理することができることが最大の強みとしている。 STX(写真右)のブースは、「コットンのあたりまえが変わる。サステナブルな気持ちいいコットンを着る」をテーマに、アメリカ綿を中心にした展示を行った。 大阪営業本部原材料部原糸原料課長の樋上朋美氏によると、「アメリカ綿は、光沢がありスムーズで高級感のある生地から、オープンエンドのざっくりしたカジュアルな生地までバリエーションがあります。アメリカ綿なら商品企画の幅が広がります。なかなかお客様は、このような選択肢の多さをご存じないことも多く、この展示を通じてアメリカ綿を積極的にお勧めしています」と語っていた。さらに「オーガニックだけがサステナブルだけではありません。蝶理グループには高品質なサステナブルコットンの広がりがあります」としてCOTTON USAを訴求した。 問い合わせ先: シキボウ株式会社 戦略素材企画推進室 電話:06-6268-5553 http://www.shikibo.co.jp 株式会社STX 大阪営業本部 原材料部 電話:06-6220-9505 https://stx.co.jp/ |