COTTON TOPICSパックナンバー

【2022 AUTUMN】


近藤紡績所

もういちど、はじめまして。コットン。
モノづくりに携わる人々の想いや情熱を連綿とつむぐプロジェクト
「renment(レンメント)」


 糸のスペシャリストとして100年以上綿紡績と向き合い続けてきた近藤紡績所が、コットンをきっかけに、さまざまな場面で関わった人々を繋げるプロジェクトブランド「renment(レンメント)」のサイトを立ち上げた。
 「もういちど、はじめまして。コットン。」をテーマとし、生活に馴染んだコットンとあえて初心で向き合い、学び、「renment」を通してコットンの魅力に再び出会ってほしいという気持ちが込められている。  
 近藤紡績所では、「身近な素材であるコットンには、その表情を生み出すためのまだ知られていない工夫やこだわりがたくさんあります。その魅力を余すことなく感じていただきたい」とし、今まで伝えきれていなかったコットンの魅力や奥深さ、作り手の情熱を発信しながら、人とその想いのつながりを広げ、新たな驚きや感動を生み出そうと取り組み始めた。
 サイト内のインタビューを紹介するコンテンツ「JOURNAL」では、綿花を育てる人、糸を紡ぐ人、糸を編む人、生地を織る人、染色する人、製品を縫製する人…それぞれの視点からの「モノづくりに込めた想いやこだわり、仕事に対する誇り」を掲載していく。
 同プロジェクトの発起人の近藤大揮社長とブランドアドバイザーを務めるテキスタイル・デザイナーの梶原加奈子さんとの対話では、プロジェクト誕生秘話からその意義や目的を披露。近藤社長によると「日本の繊維業界には、優れた技術を持つ職人さんがまだ残っておられます。ぜひ職人魂や技を継承し、一緒になって良いものを作り上げる“ものづくりのプラットホームの場”を提供したいと思いました。人の心を動かす商品を作るには、まず作り手の思いが必要です。そんな現場の思いを次世代につなげ、綿紡績をもう100年続けるために今何をするべきか。renmentはさまざまな作り手たちの想いが集まる挑戦の場であり、多くのお客様へ伝えていく場になることを目指したいと思います」と語る。
 さらにプロジェクトを通じて「モノだけでなく人を含めた近藤紡績所の未来を育てる」ことも重要な軸として捉えているという。繊維産業の未来を日本に残していくなら、「これまで牽引してくださった職人さんたちの想いを連綿と引き継ぐ次の世代を育てなければ」と強く感じている。
  同社では、「さまざまな作り手たちがワクワクする想いを寄せ合う場になり、ここから心に訴えかけるようなものを作り続けていきたい」と意気込む。すでにシーアイランドコットンを筆頭にプロジェクトがスタート。その他、複数の企画が進行中となっている。


 問い合わせ先:
    株式会社 近藤紡績所  https://www.kondobo.co.jp/  
    renment担当宛info@renment.jp
    renment公式ブランドサイト:https://renment.jp
    renment公式instagram:https://www.instagram.com/renment.official



ユニチカトレーディング×シキボウ

第2回合同総合展を開催
両社の強みを活かしたコラボ新製品を共同で企画・開発

 昨年4月にビジネス連携を発表した両社が、第2回合同総合展を開催した。『「共創/Co - creation」新たな価値を創造する』をテーマに掲げた今回は、出展素材全てが合同プロジェクトによって生まれた新素材で構成された。両社のコラボレーションにより、それぞれの強みを活かした新しい価値を持つ素材が続々登場した。
 コットン関連の新商材も多数発表された。「舞鳳凰」×「コットライブ」は、最高級インド綿を特殊な技術で紡績した超極細紡績糸「舞鳳凰」に、-34℃の低温加工「コットライブ」を施し、上品で気品のある光沢感、繊細な風合いはそのままに防シワ性を高めた。両社の看板商材「パルパー」×「アゼック」の融合では、綿の風合いによる快適な着心地と通気性が向上、「パルパー」×「コットライブ」では、綿の風合いがより一層引き立てられた。  
 他にも、アメリカ綿と極細アクリル糸使いの「ウインターコットン」×「UTC北京生産糸」の組み合わせで、サステナブルで温かみのあるフランネルを開発し、両社の海外オペレーションでの連携も加速させた。さらにインド綿ブランド糸「ラムコ」×「コットライブ」、「パルパー」×「アゼック」×「デュアルアクションクール」、吸水速乾性に優れ肌触りの良い快適素材「ルミエース」×「シードライ ハイパー」、綿100%織物で緯方向約15%のストレッチ性を出した「UTCファブリック」×「コットライブ」など、多彩に提案された。  
 UTCの新居康司衣料繊維事業本部長代理は、「今回は第二楽章の始まり。メーカーとして同じDNA、製造技術と拠点を保有する両社で、新しい価値をこれからも創造していきたい」と意気込みを述べた。シキボウの尾﨑友寿執行役員繊維部門営業第二部長も「出展品の全てが協業品。両社の良い素材を掛け合わせて、新しい価値を生み出せたと思う。今後は外部の展示会に共同出展するなど、新規分野の顧客開拓も模索していきたい」と抱負を語った。

 
問い合わせ先: ユニチカトレーディング株式会社 新事業開発室
                電話:06-4705-9098  E-mail:utc-info@unitika.co.jp
           シキボウ株式会社 戦略素材企画推進室
                電話: 06-6268-5553 E-mail:marketing@shikibo.co.jp